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ニカラグア訪問
 2011年に続いて、ニカラグアの会からの要請で、ニカラグアでの太陽光発電の講習会を開催しました。ソーラーネットから、川上氏に、今回は行ってもらいました。ご苦労様でした。2/20から2/28までの日程でした。
 彼からの報告です。
最初に首都マナグアに入り、それからラミネーターがおいてあるエステリで講習会、最後は予定になかったマタガルパの農村共同体を訪問しました。
○現地で購入できるもの
かなりのものが現地で購入できることが分かりました。
デジタルテスター、半田ごてなど一般的な工具は購入できます。
マナグアでは高出力LEDも数ドルで販売していて、ついにここまで来たかと感じました。
これがあれば照明器具を作る仕事もできます。
エステリでは太陽電池の機材を購入しました。
扱っている店は3軒あるそうですが、1つしか見つかりませんでした。
50Aディープサイクルバッテリ120ドル、8Aコントローラ40ドル、LEDランプ15ドルでした。
バッテリはアメリカ製でニカラグアでは有名なメーカー品でした。
コントローラは秋葉原の秋月電気で売っているのと同じメーカーのものでした。
設置用の圧着工具と端子は見つからなかったので、プロジェクト始めるときにはもう少し調査する必要があります。
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○組み立て講習会と設置実習
エステリで組み立て講習会を開催しました。
すでに何回か実施しているので午前中で組み上がりました。
時間があるので乾電池用の小型パネルを一人一人に作っていただくことにしました。
一応見本は用意していましたが、そのまま作るのも面白く無いだろうと思い、自由にレイアウトしていいことにしました。
そうすると4枚をつなぐだけなのに、みなさんどう接続していいかわからず悩んでいました。
どうも教えられた通りにはできても、原理がよく分かっていないか、応用力がないようでした。
これからプロジェクトを進めるには、ここをうまくできるような講習が必要かもしれません。
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組み立て翌日はエステリで調達した機材を使って教室にLED電灯を設置する実習を行いました。
設置もすでにやっているので、さくさく作業は進みます。
建物には隙間がたくさんあるので壁に穴開けすることもなく、電線の取り回しは日本よりずっと楽です。
電線をつなぐ前に、ニカラグアの会の若い樋口さんに実体配線図を書いていただきました。
日本人は理科で乾電池の接続を勉強しているので、少し説明するとどうつないだらいいか分かります。
村落の人はたぶんここは分からないので、設置や保守の仕事をする人に詳しく説明する必要があります。
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○その他
初日にカウンターパートのFUNDECI事務所に行ったとき、中南米のコーヒーにさび病が蔓延して有機栽培はまったくだめになり、収量も数十%落ちて大打撃だと聞きました。原因はわかりませんが、無理な品種改良や栽培かもしれません。
JICAの現地事務所を訪問すると、所長が赴任前にうちの隣の市に住んでいたそうで、ローカルな話題と農業の話でもりあがりました。途上国ではエネルギーと食糧は大きな問題です。
ホテルはどこもインターネットがWiFiで使えるのでネット環境は整っています。
シャワーは出口のヒーターで温水にするものでした。配線はテーピングしてある程度でよく感電しないものだと思いました。
肉と朝食は食べないのですが、フルーツをよく食べました。熱帯はベジタリアンには助かります。
ニカラグアでは必ず10時と3時におやつを食べます。
これがないと出席者が文句をいい、そのうち来なくなるそうです(JICAの会議でも)。
バス会社へよるために住所を確認すると、「薬局より北へ○○メートル」ってどこの薬局?
しかし、地元の人に尋ねると「ああ、あそこ」と簡単にわかる。 昔はそこにしか無かったのかもしれません。
マダガルパのホテルはお祭りの前日だったため満杯。紹介された工事中のホテルに泊めてもらう。
最初は3部屋しかないとのことだったが、着いたら4部屋できていました。
調度品は新品でしたが、お湯は2ヶ月先にならないと出ない、配線途中で使えないコンセントがあったり、日本ではできない経験でした。
マナグアからエステリ移動中に道路沿いに田んぼがありました。
とても広く、トラクターはアメリカで使っているような大型のものでしたが、なぜかあぜが曲がっていました。
大型機械でやるならまっすぐにしておけばいいと思うのですが、何か理由があるのでしょうか。
当初は予定のなかったマタガルパの共同体も見学しました。
厨房にある炊飯ストーブは廃棄物利用でコーヒー豆の皮を使っていて、籾殻を使う日本のぬかくどみたいでした。
大鍋なので、調理に3時間ほどかかるそうですが、煙いと調理人から苦情がでているそうです。
ファンで煙をぬくこともできますが、煙のでないロケットストーブを使うことを提案しました。
なんとこんな田舎でもインターネットが使えたので、ロケットストーブをパソコンで説明しました。
その後、石岡さんに問い合わせて、いくつか情報を現地のNPO責任者にメールしたら大変喜ばれました。
太陽電池以外の技術も持っているとマルチに活動できていいですね。
ニカラグアは貧しいながらも、みんな明るくラテン系で、2年前に行ったハイチとは違う感じでした。
フランスとスペインの占領政策の違いなのでしょうか。
コーヒー栽培とスペイン語の勉強をしようと思いました。
川上和男
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